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コラム

あなたには違和感がありませんか?「今日は立秋です。暦の上では今日から秋ですが…」

■四立(しりゅう)と土用

四立」(しりゅう)とは「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」の総称です。「立春」、「立夏」、「立秋」、「立冬」は、それぞれ暦の上では春、夏、秋、冬の季節の初日ということになっています。
一方、「土用」とは、鰻を食べる習慣があることで夏の土用の丑の日がよく知られていますが、「春の土用」、「夏の土用」、「秋の土用」、「冬の土用」と四つあります。それぞれ、「立夏」、「立秋」、「立冬」、「立春」の直前の約18日間の期間を指しています。土用の初日を「土用入り」、最終日を「土用明け」と言います。
今年2021年の「夏の土用」は7月19日から8月6日までの19日間で、土用明けの翌日の8月7日が「立秋」です。

■土用と四立それぞれの言葉の意味と実際の季節感とのずれ

四立のうちの立秋を例としてお話しします。立秋の日には、テレビのニュースで「今日は立秋です。暦の上では今日から秋ですが………」と決まり文句のように耳にします。けれども、まだ8月上旬、夏真っ盛りですよね。立秋を「今日から秋が始まる日」と捉えることに対する違和感から、私はもう何十年も前から、秘かに次のような自己流の解釈をしています。

■自己流の、でも現代版の解釈

まず、土用についてですが、現実の気候、季節の移り変わりに照らし合わせてみれば、土用の期間(約18日間)は、まさに今のその季節の盛りの期間です。つまり、夏の土用は夏の真っ盛り=盛夏の時期なのです。次に、盛夏を過ぎた翌日の立秋は、次のように解釈します。季節という道は、夏の峠を過ぎてこの先は秋へ向かう下り坂になっていて、これから一日一日徐々に秋に向かって近づいていく、その意味で「秋の気配が立ち始める日=立秋」である、と捉えるのです。

以上の解釈は、言うまでもなく私の勝手な解釈ですが、けれども、実際の気候、季節の移り変わりに照らし合わせてみれば、この私の自己流の解釈こそがよっぽど科学的であって、現代にふさわしい妥当な解釈ではなかろうか、と思っています。

■言葉の意味は時代が変われば変わることもある

例示その一。「女房」という言葉。元々の意味は「平安時代から江戸時代頃までの貴族社会において、朝廷や貴顕の人々に仕えた奥向きの女官もしくは女性使用人。女房の名称は、仕える宮廷や貴族の邸宅で彼女らにあてがわれた専用の部屋に由来する。」(『ウィキペディア』より)でしたが、それが今では、夫が自分の妻を指す言葉の一つですよね。
例示その二。「ヤバイ」という言葉。「危ない、自分にとって不都合な事態が起こりそうな状況を表す」という意味ですが、最近では若い世代を中心に、「凄くイイ」「魅力的」というような肯定的な使われ方も出てきていますよね。

「土用」という言葉も「四立」のそれぞれの言葉も、昔と今とで意味、使われ方が変わっても「あり」だ、と私は思います。

ABOUT ME
五条光来(ごじょう あきら)
令和2年の春、それまでの仕事の退職を機に、生まれ故郷(京都市)に隣接する某都市に居を構えました。今(注:令和3年4月)現在は、長引くコロナ禍で、巣ごもり的な生活を続けながら、<風の時代>の新しい生き方を模索しています。人生最期のときまで、自分を磨いて高めながら、何かのお役に立って生きていたい、と考えています。 映画『ちはやふる-結び-』(2018年)の中で周防名人が真島太一君に言ったセリフ「本当に強い人間は周りをこそ強くする…………………後進には希望を、相手には敬意を、仲間には勇気を。時間も空間も超えて永遠になる」 この名言に倣って、読むと希望や勇気がなにかしら湧いてくる、そんなブログを目指していきます。